2019-01-01から1年間の記事一覧

断章72

韓国の『検定版 高等学校韓国史』では、「 Ⅱ 高麗と朝鮮の成立と発展」の「まとめ」として“重要内容”が列記してある。「1.高麗は後三国を統一し、渤海遺民を受け入れて民族を再統一した。その後王権を強化して体制を整備し、儒教理念に立脚した中央集権国家…

断章71

「14世紀になると、社会不安や王室の内紛によって元の支配が揺らいできた。・・・朱元璋が集慶(現・南京)で政権を立て、1368年に大都を陥落させて元をモンゴル高原に追いやった。同年、朱元璋は南京において即位し、明の初代皇帝となった。・・・明が建国…

断章70

「日本人は高麗に関してほとんど知らない」「一般的に、日本で朝鮮に関する議論や知識といえば極端なまでに近年100年間、つまり韓国併合以降に偏(カタヨ)っている。・・・(しかし)歴史年表をひもとけば分かるが、高麗は過去1000年間の朝鮮の歴史のほぼ半…

断章69

新羅はやがて衰退に向かい、900年には後百済が、901年には後高句麗が建国して、後三国時代と称されるようになるが、936年には王建(ワンゴン・高麗太祖)による後三国の統一に至る。この高麗は次第に北方に勢力を拡大し、はじめて朝鮮半島のほぼ全域を支配す…

断章68

「韓国の日本に対するエキセントリックな感情や挑発は、日本の一部の知識人と称する者たちを含め、日韓併合という歴史的事件を錦旗に掲げて正当化されがちである。しかし、それは単なるごまかしに過ぎない。韓国が国際世論の常識をはるかに踏み越えた姿勢を…

断章67

世界から「硝煙の臭い」が絶えたことはない。 「米国とソ連は冷戦期を通じて直接戦火を交えることを互いに思い止まる一方、その敵意は同盟国、属国、代理国家による戦争にはけ口を求めた。それゆえ前例のない大国間の平和の裏で、小国間の絶え間ない熾烈な戦…

断章66

庶民の暮らし向きは、相変わらずカツカツである。 庶民から寄せられた家計の悩みに回答する「マネープランクリニック」には、以下のような家計相談が目白押しである。 「43歳貯金50万円。子どもの進学が迫っていますが、教育資金が足りない」 「39歳、夫に病…

断章65

『立ち直れない韓国』(2014年・扶桑社刊)の「はじめに」では、「韓国がしきりに日本に押し付ける、いわゆる『正しい歴史認識』は、決して真実の歴史でない。それは中華の史観と史記の捕虜(トリコ)になって振り回される以外のなにものでもなく、韓国の国…

断章64

1991年に崩壊したソ連邦を支配していたのは、ノーメンクラトゥーラと呼ばれた特権階級だった。ノーメンクラトゥーラに都合の悪い諸文献(例えばトロツキーやブハーリンのもの)は、「国禁の書」であった。 レーニンの『ブハーリン 過渡期経済論 評註』は、ス…

断章63

中国の軍事力増強は続いている。 「中国海軍は、075型強襲揚陸艦を建造しようとしている。中国海軍は公式には075型強襲揚陸艦に関する詳細データを公表してはいないので、あくまでもアメリカ海軍やシンクタンクなどの推定にすぎないが、075型強襲揚陸艦はア…

断章62

吉村 貫一郎は、南部藩・下級武士としての極貧生活のなかでも、「こったに美しい故郷に生まれ育ったわシは 貧乏なぞ 口にスては ならね」「剣をみがき 学問を修め 志を持ち 南部の もののふとして 忠義に 生きよう」と思い定めていた。だが足軽の身では、ど…

断章61

1991年のソ連の崩壊まで、日本のいわゆるインテリは、日本が社会主義になる未来を夢見ていた。 社会主義の未来とは、共産党(オマケで社会党)が権力を握り、そのなかで、自分たちインテリが共産党に協力する存在として特権階級になる社会である。政治的にも…

断章60

人々は楽観的であり、物事は思っているより良くなることを願っている。しかし、願望や希望は、決して戦略ではない。 「この先には英国のブレグジットや景気後退必至の日本の消費税が控えている。英国が10月31日に合意なき離脱となれば、相場はもたないだろう…

断章59

8月14日「米ニューヨーク市場は、景気後退への懸念が高まったことから、大企業で構成するダウ平均が急落した。終値は前日比800.49ドル(3.05%)安い2万5479.42ドルで、今年最大の下げ幅となった」(朝日新聞)。「ブラックスワンを見た」、「灰色のサイの機…

断章58

8月14日、神戸大の木村幹教授とジャーナリストの辺真一氏が、BS日テレの「深層NEWS」に出演した。 慰安婦問題や韓国人元徴用工訴訟問題などをめぐって対立する日韓の歴史認識について、木村氏は「韓国政府は、日本側が本当に反省しているなら、誠意を見せる…

断章57

東京の銀座や六本木の高級クラブには、通り過ぎた後につい振りむいて見てしまうような美人がいる(らしい)。彼女たちには、同伴というルール(というかシステム)が課せられている(らしい)。出勤前に、寿司が回っていない高級寿司店で、お金持ちと待ち合…

断章56

わたしは、年寄りである。なので、「月光仮面」の主題歌を終わりまで歌える。 わたしは、貧乏である。だから、日々の食費を切り詰めて500円玉貯金をして、まれに一風堂のラーメン(Aセット付き)を食べに行くのである。 わたしは、無名である。人目を気にし…

断章55

韓国は、年初から強烈で深刻なPM2.5スモッグに悩まされた。季節が移るか、良い風が吹いて、なんとかならぬかと苦悩した。余りの酷さに、韓国メディアが「責任は中国にある」と叫んだら、中国メディアから一蹴された。 「ソウルなどで発生しているスモッグが…

断章54

「香港中心部で7月21日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする『逃亡犯条例』改正案に反対する大規模デモが行われ、警察は夜、居残っていたデモ隊の強制排除に乗り出した。警官隊とデモ隊が衝突し、警察は多数の催涙弾を使用した。香港政府によると、8人…

断章53

またまたルトワックである(おもさげながんす)。 戦後日本の「進歩的」文化人、自称「知識人」リベラルたちが書いたものは、時を経ればほとんど読むに堪えない、時代に耐えないものばかりである。 しかし、ルトワックが書くものは、・・・ 第一に、戦略(の…

断章52

「7月15日午後、韓国の文大統領は、大統領府で主宰した首席・補佐官会議で、『日本経済に大きな被害が及ぶだろうと警告しておく』と語った」(2019/7/15 中央日報)。 日本に対してつねに上から目線の「文 在寅・韓国大統領は、“北朝鮮”からの避難民の息子と…

断章51

150年ほど前の明治維新後、日本や東アジアをめぐる国際環境が激変するなかで、岩倉使節団を欧米に派遣した。岩倉使節団は、政府首脳や各省の官僚から構成され、多数の留学生も伴い、その数は総勢約150名に及ぶ。当時の先進国・欧米をモデルとして、日本は…

断章50

歴史と世界をみれば、ある時代のある国が平和で豊かなことは、まるで奇跡のようなことと言ってもよい。高度経済成長期もパクス・アメリカーナの時代も、過ぎ去ってしまった(「しずのおだまき 繰り返し むかしを今に なすよしもがな」と謡っても、返らぬもの…

断章49

1549年に日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルは、インド・ゴアにいる友人に宛てて、「この国の人びとは今までに発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人びとは、異教徒のあいだでは見つけられないでしょう。彼らは親しみ…

断章48

「嘘つきは泥棒の始まり」ですよ。 「中国軍は、6月29日または30日に南シナ海で対艦弾道ミサイルの発射試験を実施した。米国防総省アジア担当報道官は7月2日、中国軍のミサイルは『スプラトリー諸島に近い人工建造物から発射された』と発表した。報道官は、…

断章47

「日本は、庶民に階級社会だと気づかせない、恐ろしい階級社会である。三代働かなくても、子弟を全員、慶応の下から上まで上げてしまうような祖先からの蓄えのある家がごろごろあるのだ」(『日本文明圏の覚醒』15頁・古田 博司)。 「名家の友人とつきあっ…

断章46

「日本における人文社会科学とは単に西洋人の考えをモデルとし、そのモデルで事象を紡いだものに過ぎなかったのではあるまいか」(古田 博司)とおっしゃる方もおいでになる。 わたしは、「うん、うん、学歴の無いアタマの悪いネトウヨなんだから、この程度…

断章45

韓国政府は、韓国大法院判決後およそ8カ月近く日本政府の対話提案に応じなかった。にもかかわらず、日本政府が半導体材料の輸出規制強化を発表するや、「待っていました」とばかりに対策を打ち出している。 今回の日本の規制発表は、文在寅政権にとって完全…

断章44

韓国の「反日」は、「病膏肓に入る(ヤマイコウコウニイル)」レベルである。 「病膏肓とは、治療のほどこしようのないほど病気が重くなること。」(Weblio辞書) なにしろ、「中学・高校の近現代史の教科書を見ると、1945年以前の70年間の歴史の記述が…

断章43

2018年9月刊行であるから、読了済だったら申し訳ない。 しかし、本の帯の、「戦争で必要なのは、勝つためにはなんでもやるということだ。そこにはズルをすることも含まれる。目的は『勝つこと』であり、『ルールを守ること』ではないからだ」を見て、自分の…