2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

断章357

「植物栽培と家畜飼育の開始は、より多くの食料が手に入るようになることを意味した。そしてそれは、人口が稠密化する(引用者注:すき間もろくに無いほど多く集まる)ことを意味した。植物栽培と家畜飼育の結果として生まれる余剰食料の存在、また地域によ…

断章356

物事には順序というものがある。なので、人類最古の文明というシュメル文明を少し詳しく見てみよう。 「周囲が開けているメソポタミアでは異民族の侵入が繰り返された。メソポタミアが不毛な土地であったならば、誰も侵入しない。穀物のよく実る、豊かな土地…

断章355

わたしたち人間とは何であるか? わたしたちの歴史とは? そしてわたしたちの住む世界とは? ここまでおおざっぱながら、人類史の99%以上を占める、およそ700万年~600万年前の遙かな過去からB.C.3000年頃までを振り返ってきた。 人間(ヒト)は、協力・協…

断章354

「裕福な家庭に生まれ、良質な教育を受けて、多様な進路を自由に選択できる環境にあった人もいれば、そもそもそのようなチャンスを与えられなかった人もいる。親の愛情に恵まれた人もいれば、酷い虐待を受けて育った人もいる。健康な身体をもった人もいれば…

断章353

農耕と牧畜による食糧生産の増加と集約化による〈余剰〉は、それで養われる神官、戦士、職人などの分業・格差や人口増大を可能にした。それが、バンド社会から部族社会、部族社会から首長制社会への変化をもたらした。 「首長制社会につづいて出現した社会は…

断章352

農耕・牧畜が生みだした〈余剰〉の力は、人間生活に劇的な変化をもたらした。それは、社会編成にも現われた。それについて、以下、『昨日までの世界』から長い引用・紹介をする。 ジャレド・ダイアモンドは、「エルマン・サービスが人口規模の拡大、政治の中…

断章351

「B.C.5000年には、植え付けた作物と家畜に主として依存した農業集落の最初の証拠」がある。定住して人口が増え、農耕・牧畜を行なえば、大集落で人間と家畜が密集することになる。 すると、「農業のため、新たな家畜の牧草地のために土地を開くことで、まっ…

断章350

農耕を始めたばかりの頃は、同棲を始めた頃のようなものだ。農耕に集中するとは決めておらず、彼女と結婚するとは決めていない。 というのは、「採集できる野生の食物がふんだんにあり、毎年水鳥やガゼルが渡ってきて狩りができているあいだは、わざわざリス…

断章349

氷河期の終わりと安定した温暖な気候の始まりという条件下で、「食域拡大」と「定住」を契機として、森林伐採や野生穀類の採集や野生動物の家畜化が始まった。 「いわゆる農耕の発生は、B.C.7000年頃で、世界的な共時性があるが、その種類は、西アジアオオム…

断章348

人間(ヒト)は、〈際限のない欲望〉を持っている。しかし、生存戦略上で有利であれば、人間はそれを秘匿したり、自己抑制することができる。「サヨク」知識人が、耳ざわりのよい「きれい事」だけを書くのは、その方がマスコミ受けがよくて原稿料・印税を手…