2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

断章206

1989年末、資産価格の上昇と好景気などを背景に株価はうなぎ登りとなり、日経平均株価は、史上最高値3万8,915円を付けた。これはまさに歴史的なピークであり、その後30年を経過してもなおこのピークを超えていない。日経平均株価に象徴されるように、日本経…

断章205

「実際、世の多くの人々が平和と呼んでいるものは、単に名目だけのもので、事実はむしろ、すべての国を相手に、いつも宣戦布告のない戦争に巻き込まれているのが、自然に適ったあり方だとしなければならない」(『法律』 プラトン)。 現代世界も一皮むけば…

断章204

台風、巨大高潮、集中豪雨、土砂崩れ、地震。日本は災害列島と揶揄(やゆ)されるほど、毎年多くの大規模な自然災害に見舞われる国である。また、戦後に整備された各種社会インフラの老朽化もすすんでいる。なので、防災・減災の手を緩めることはできない。 …

断章203

自由な国では、人は欲するところを考え、述べることができ、為すこともできる。 古典的な型の独裁制においては、人は欲するところを考え、述べることはできるが、為すことはできない。 軍国主義独裁では、述べることも、為すこともできない。 そして、全体主…

断章202

ルドルフ・ヒルファディングは、「1940年の一論文で、ソ連を全体主義国家と特徴づける。ソ連が資本主義でも社会主義でもないと考える。社会主義でないというのは、そこには社会主義と不可分な自由と民主主義がないからである。ソ連はむしろ、国家権力が絶対…

断章201

映画、邦題『1916 自由をかけた戦い』(2019年、ポーランド製作)のDVDを観た。 DVDケースの表には、「〈祖国〉を取り戻せ」とあるから、映画『1917』と間違うはずはないのだが、「Filmarks 映画」の評価欄には、『1917』と間違って借りた人がちらほら見受け…

断章200

「戦にこれを戦わせ、それが死んで哀れまなければ、誰が汝の前で死戦しようとするか。死ねばこれを悲しみ、傷つけば見舞いに行き手当をするのが兵の主、旗の主というものであるぞ。そのようであれば、兵士は命を惜しまず主の前で死のうとするぞ」 先日、モデ…

断章199

憂き世に住まえば、「天は我々を見放した」ことも、「神は死んだ」ことも、実は心の奥底では分かっているのである。ただ、それでは余りにも心もとないので、ある人は富貴栄華を約束する世俗の「宗教」にすがり、ある人は富貴栄華をもたらすという「自己啓発…

断章198

以下は、9月7日付けの韓国・朝鮮日報の記事である。 「『海外勤務可能なDRAM設計者募集△担当業務:10ナノメートルDDR4設計△経歴:S、H半導体関連部門勤務社優遇△年俸は最高条件で待遇可能、住宅提供、子女のインターナショナルスクール就学保証』 最近韓国の…

断章197

「北朝鮮」、金王朝のじゃじゃ馬、金 与正は、韓国・文 在寅政権に向かって、「いつも、まるで子供のように純真で希望に膨れた夢のようなことだけをしゃべり、偉そうなふり、正義に富むような振り、原則的であるようなふりをし、平和の使徒のように振る舞い…

断章196

〈だけども 問題は 今日の雨 傘がない〉(♪井上 陽水) 「9月1日は13時時点で『新型コロナ』関連の経営破たん(負債1000万円以上)が5件(倒産2件、弁護士一任・準備中3件)発生、2月からの累計は、全国で446件(倒産390件、弁護士一任・準備中56件)に達し…

断章195

古典古代とは、古代ギリシア・ローマ時代の総称である。この時代には、農業生産と交易の発展によって、自分の生計を維持するだけのために必要であるよりも多くのものを生産できるようになった。 「より多くの労働力を給養する手段が存在していたし、これらの…