断章365

マルクスの理論(思想)「体系」は、戦艦ヤマトのように無敵に見えたし、旧・ソ連の崩壊までは、実際にある程度はそうであった。 だが今、〈救国救民〉を志す人、「わたしたちの国を守り前進させるのは、わたしたちの聖なる義務であり、名誉だ!」という〈義…

断章364

かつての原始共産制社会では、人間は平和に協同して働き、しかも自然と調和して共に幸せに暮らしていた。しかし、私有財産制の発生にともなって「持てる者」と「持たざる者」に分裂し、「資本主義」の成立は、「文明化作用」を伴いつつも、やがて「窮乏化法…

断章363

マルクスの理論(思想)は、「体系」の名にふさわしく、A~Zの全体で構成された「理論体系」である。ところが、昨今、斉藤某や白井某といった「左翼」インテリが、A~Zのうちの一部分(たとえばECOとかAHO)をご都合主義的に抜き出して強調した“著作”を売っ…

断章362

「1949年10月1日、秋晴れの天安門広場には新国旗が打ち振られ、民衆の歓声と拍手で沸き立った。中華人民共和国、中央人民政府が誕生したのである。この新しい国家は自由主義諸国並みのブルジョワ憲法を掲げた、共産党と民主諸勢力の連合政権(引用者注:民主…

断章361

「東西南北およびその中心も一切を党が支配する」と言う習 近平 ―― 中華人民共和国の第5代最高指導者。第5代党中央委員会総書記、第6代党中央軍事委員会主席、第4代国家軍事委員会主席、第7代国家主席 ―― と中国共産党が掲げる看板、すなわち「毛沢東思想」…

断章360

日本の知識人たち、とりわけ「左翼」知識人は、日本(自国)をおとしめるための材料として、「学問の自由」を声高に叫ぶ。しかし、忘れてならないことは、ダブルスタンダードの彼らは旧・共産圏諸国の「学問の自由」の圧殺には口を閉ざし続けていたことであ…

断章359

700万年~600万年前という遙かな太古から、21世紀の世界に帰還中であるが、旅に寄り道はつきものである。ということで、中国に寄り道。 共産党は赤色(紅色)全体主義であり、ナチスは黒色全体主義で、かつてのスペイン・フランコやチリ・ピノチェトなどはカ…

断章358

「いかなるものに突き動かされているのかを知ることによって、人は初めて自由になれる」(E・トッド)。それは、“飽くなき欲望”である。 但し、「左翼」インテリのように、この“飽くなき欲望”を、あたかも道学者(注:道徳にとらわれ、世事人情にうとく融通…

断章357

「植物栽培と家畜飼育の開始は、より多くの食料が手に入るようになることを意味した。そしてそれは、人口が稠密化する(引用者注:すき間もろくに無いほど多く集まる)ことを意味した。植物栽培と家畜飼育の結果として生まれる余剰食料の存在、また地域によ…

断章356

物事には順序というものがある。なので、人類最古の文明というシュメル文明を少し詳しく見てみよう。 「周囲が開けているメソポタミアでは異民族の侵入が繰り返された。メソポタミアが不毛な土地であったならば、誰も侵入しない。穀物のよく実る、豊かな土地…

断章355

わたしたち人間とは何であるか? わたしたちの歴史とは? そしてわたしたちの住む世界とは? ここまでおおざっぱながら、人類史の99%以上を占める、およそ700万年~600万年前の遙かな過去からB.C.3000年頃までを振り返ってきた。 人間(ヒト)は、協力・協…

断章354

「裕福な家庭に生まれ、良質な教育を受けて、多様な進路を自由に選択できる環境にあった人もいれば、そもそもそのようなチャンスを与えられなかった人もいる。親の愛情に恵まれた人もいれば、酷い虐待を受けて育った人もいる。健康な身体をもった人もいれば…

断章353

農耕と牧畜による食糧生産の増加と集約化による〈余剰〉は、それで養われる神官、戦士、職人などの分業・格差や人口増大を可能にした。それが、バンド社会から部族社会、部族社会から首長制社会への変化をもたらした。 「首長制社会につづいて出現した社会は…

断章352

農耕・牧畜が生みだした〈余剰〉の力は、人間生活に劇的な変化をもたらした。それは、社会編成にも現われた。それについて、以下、『昨日までの世界』から長い引用・紹介をする。 ジャレド・ダイアモンドは、「エルマン・サービスが人口規模の拡大、政治の中…

断章351

「B.C.5000年には、植え付けた作物と家畜に主として依存した農業集落の最初の証拠」がある。定住して人口が増え、農耕・牧畜を行なえば、大集落で人間と家畜が密集することになる。 すると、「農業のため、新たな家畜の牧草地のために土地を開くことで、まっ…

断章350

農耕を始めたばかりの頃は、同棲を始めた頃のようなものだ。農耕に集中するとは決めておらず、彼女と結婚するとは決めていない。 というのは、「採集できる野生の食物がふんだんにあり、毎年水鳥やガゼルが渡ってきて狩りができているあいだは、わざわざリス…

断章349

氷河期の終わりと安定した温暖な気候の始まりという条件下で、「食域拡大」と「定住」を契機として、森林伐採や野生穀類の採集や野生動物の家畜化が始まった。 「いわゆる農耕の発生は、B.C.7000年頃で、世界的な共時性があるが、その種類は、西アジアオオム…

断章348

人間(ヒト)は、〈際限のない欲望〉を持っている。しかし、生存戦略上で有利であれば、人間はそれを秘匿したり、自己抑制することができる。「サヨク」知識人が、耳ざわりのよい「きれい事」だけを書くのは、その方がマスコミ受けがよくて原稿料・印税を手…

断章347

「夢や幻ではなく現実を直視して、今ここで戦い、力強く生きよ」。 現代世界(そして現代日本)のさまざまな諸問題(諸個別現象)を根本から正しく読み解くためには、〈人間〉についての普遍本質的な理解が必要である。 〈人間〉の普遍本質についての理解を…

断章346

「定住は、穀物や動物の作物化・家畜化よりはるかに古く、穀物栽培がほとんど行われない環境で継続することも多かった。 最初の大規模な定住地が生業のために依存したのは、圧倒的に湿地の資源であった」(『反穀物の人類史』ジェームズ・C・スコット)。 …

断章345

約1万1700年前頃、氷河期が終わり安定した温暖な気候が始まった。同じ頃にメソポタミアや中国で遊動生活から定住生活への転換があったのは偶然ではない。 すでに「人類の技術は何百万年にもわたってゆっくりと進化し、3万年前から1万2000年前までの時期にそ…

断章344

パンッと張った財布を持参しているか、あるいは旅先でリッチなベネフィット(利益・恩恵・便益)が得られればこその、あこがれの「旅暮らし」である。 「フーテンの寅」が、舎弟の登に「堅気になれ」と勧めるのも、本当のところ「旅暮らし」は厳しいからであ…

断章343

「人類は、その出現以来、移動狩猟採集民として歴史の99%を生きてきた。キャンプを次々と移動させる遊動生活は、人類が出現して以来、数百万年以上にもわたって続いてきた暮らし方であった。 遊動生活とは、ゴミ、排泄物、不和、不安、不快、欠乏、病、寄生…

断章342

繰り返し確認しなければならない。 歴史を遡(さかのぼ)り、世界を知ろうとすることは、“教養人”になるためではない。 人間の普遍本質を探究し、歴史・世界の真実を踏まえた〈救国救民〉の戦いにより、絵空事や美辞麗句でない現実的な改革を実現するためで…

断章341

「定住生活は、自然環境の大変化に応じた適応形態として出現するのであるが、同時に、それを可能にした人類史的な前提条件として、定置漁具による漁撈やデンプン質ナッツの大量獲得・大量貯蔵の技術的発達がある。 遊動狩猟採集民が、明日の食料について心配…

断章340

「不快なものには近寄らない、危険であれば逃げていく。この単純きわまる行動原理こそ、高い移動能力を発達させてきた動物の生きる基本戦略である。 しかし、快なる場所に集まる動物は、そのためしだいに多くなり、ついに、あまりに多くなってしまえば、この…

断章339

生きること、それは戦うことである。「優しくなければ生きている資格がない」としても、「タフでなければ生きて行けない」のである。 「縄張り意識をもつ動物のあいだでは、縄張りをもたないオスは交尾相手を惹きつけることはできず、良い縄張りをもつほど交…

断章338

「狩猟採集の生活の最小単位は『バンド』と呼ばれる。バンドは血縁を中心とした平均25人から35人の集団で、その周囲にやはり血縁でつながる『バンド社会』がある。 バンド社会の『内と外』は明確に区別され、異なる社会のバンドと遭遇すると戦争になった。バ…

断章337

「近年、農耕開始以前の旧石器時代が再評価され、場合によっては『平等で自由で健康な楽園(ユートピア)』として描かれている」という。 ランガムは、狩猟採集民の平等主義の実態について書いている。 狩猟採集生活をする「人々は、平均50人以下の『バンド…

断章336

先週末、「23日のニューヨーク株式市場は、企業の業績が改善傾向にあることを受けて景気回復への期待から多くの銘柄に買い注文が広がり、ダウ平均株価の終値は最高値を更新し、終値として初めて3万5000ドルを超えました。(中略) ダウ平均株価の終値は前日…