断章18

 黄金虫は金持ちだが、わたしは相変わらず貧乏だ。

 

 日本は、誠に危うい。

 前には中国。右にはロシア。左には「北朝鮮」。後ろには、「反日」に凝り固まった韓国がいる。四面楚歌である。

 

 「韓国国防部は、言葉を変えながら事実上、読売新聞の報道を認める格好となった。国防部は当初、日本側の主張内容を対応マニュアルの通知として意味を自ら縮小し、そのような事実はないと強調した。・・・その後、軍当局は午後にまた説明をした。作戦非公開のため対応マニュアルを通知しなかったが、1月に日本側に軍事的基調と措置を説明する際、3カイリに言及して軍の強力な対応意志を表明したという内容だった」(4月22日・韓国紙)。

 

 かつて新日本製鉄(現・新日鉄住金)の稲山嘉寛会長は、「日本が数十年間にわたり韓国を支配しながら韓国民に及ぼした損失を補償する意味でも、協力するのは当たり前だ」と言って、新日本製鉄の技術陣などの反対を押し切って韓国浦項製鉄(ポスコ)の建設に必要な資本と技術を支援した。
 その結果は、今、目にしているとおりだ。
 技術を盗まれ市場シェアを奪われ、挙句の果ては、「戦犯企業だから賠償せよ」となった。薄っぺらな善意のナイーブな人間は、日本を利用しようとする狡猾な奴らに上手に利用されたのである。

 海上自衛隊は、韓国海軍将校の留学を受け入れて飯を食わせ操船法を教えた。

 そして、68000人(うち海兵隊員27000人)が所属し、約170隻の艦船、約60機を保有する、韓国海軍ができあがった。

 今や、「近寄るな。強硬対応するぞ!」と言われている。
 ここでも、薄っぺらな善意のナイーブな人間は、「用日」の狡猾な奴らに上手に利用されたのである。

 

【参考】

 以下が、韓国(軍)のいつもの手口である。

 「韓国軍が過去1年間、北朝鮮に対し数回にわたって9・19軍事合意を巡る違反事項を正すよう求めていたことが20日までに分かった。韓国政府は、9・19軍事合意1周年に当たる19日に『北朝鮮は約束を破らなかった』と発表していたが、実際には北朝鮮が約束に違反し、これを韓国政府が認知して是正措置を求めていたのだ。だが韓国政府は、対外的には9・19合意に問題はないとしてきた」(韓国紙)。

 

【参考】

 「私は、朝鮮半島の歴史を学んでみて、今の韓国をかたち作った根本は、1392~1910年に500年続いた李氏朝鮮にあると思い、それについて調べてみた。その結果、儒教の一派である朱子学が朝鮮に甚大な悪影響をもたらしたことが分かった。

 それとともに、朝鮮半島は有史以来一度も独立国家として成り立ったことがなく、常に中華思想の枠内で大陸王朝に服属するかたちで、生き延びてきたのである。しかも悪いことに、華夷秩序において朝鮮は中華思想を本家の中国よりも着実に体現する偉大な民族であるとする『小中華思想』を、『服属する屈辱』と反比例するかたちで骨の髄までしみ込ませることにより、精神の安定を保ってきたのである。

 その小中華思想により、中華から遠く離れた日本は、文明の行き届かない野蛮な国であり、古代において、漢字や仏教をはじめ、様々な技術や文化を教えてきたのだ、という優越感に浸りきってきたのである。

 それが、あろうことかその野蛮国日本に植民地支配されるなどというとんでもない事態が実際に起こってしまった。さらに悪いことに、1945年8月にその憎き日本のくびきから脱したとき、自力で新しい国を作ることができなかった。アメリカやソ連などの大国に翻弄され、結果として民族が分断されて、今日に至っている。

 それ以来、韓国人の心の底には、あからさまには口にできない『国家の正統性』という問題が重苦しく沈殿することになってしまった。南北ともに信ぴょう性に疑問はあるものの、北朝鮮の言う『金日成は日本と戦って北朝鮮を作った』という主張に韓国は自信をもって反論することができない。そのため事あるごとに『親北』勢力が台頭し、国内のまとまりを乱している。政府はいつも『民意』なる亡霊に翻弄され、国家間の約束すら実行できないで右往左往している」(ブログ「韓国はなぜこんなにも『反日』なのか」から)。

 

【補】

 韓国・教育現場の「反日」はどうなっているのか?

 

 「韓国人はまだ中世的な善と悪の観念で、日本との関係を認識して評価している。 私の孫娘が幼稚園に行ってきたある日私に話した。『おじいさん、日本は私たちの敵だよ』と。

 今、韓国の小学校で全教組(※韓国の教職員の組合)の教師を通じて日本に対してどんな教育がなされているのか、皆さんには現場をチェックしてみることを望む」

(『反日種族主義』の共著者の韓国外国特派員協会での講演から)。

 

 「10月22日、ソウルのインホン高校の在学生150人がソウル教育庁に『学校の監査』を要求する請願を提出した。

 学生らは政治に偏った教師たちが校内行事の時、学生たちに『日本の経済侵略、反対する、反対する』『安倍の自民党、亡びる、亡びる」などを叫ぶように強要していたと話した。

 学生たちはこれに関して『学校で行われている価値観と良心の自由を抑圧する教職員の行動は学生の人権を踏みつぶす暴挙』として学生人権に対しても問題を提起している」(2019/10/23 WOW! Korea)。