断章17

 わたしは、ネトウヨである。

 だから、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」の心で、YAHOOニュースの「朝鮮日報」日本語版をつまみ読みするのである。

 

 いわく・・・

 「米国は今、自ら構築した世界の安全保障体制と自由貿易秩序を積極的に壊している。米国が構築した安保体制は、旧ソ連のけん制や、中東から米国に至るまでの石油輸送路の安全のためのものだった。このため、同盟諸国に米国の市場を譲り、経済的に懐柔する自由貿易秩序を作った。

 だが米国は現在、その必要がなくなった。『シェール革命』に成功、エネルギー面での自立を成し遂げたからだ。また、自由貿易秩序で最も得をするのは米国の覇権に挑んでいる中国だ。もはや一方的な米国市場接近を許す理由はない。

 米国は欧州の同盟諸国に軍事費と貿易問題で圧力を加え、北大西洋条約機構NATO)体制を脅かしている。中国はもちろん、韓国・日本・ヨーロッパなどの同盟国にも高率の関税を賦課し、自由貿易の秩序を揺るがしている」。

 

 「すべての国がそれぞれの最善を探すべき時期に来たのか、という疑問が投げかけられた」(ドイツ首相メルケル)のである。

 

 すでに日本を取り巻く国際情勢は、おだやかなものではなかった。核武装している中国、ロシアに加え、核武装したという「北朝鮮」も「日本列島の4つの島を、核爆弾で海中に沈めるべきだ」などと威嚇している。韓国は、あいかわらずの「反日」だ。

 

 1億2千万人もいればすぐにはまとまらなくても、「クリミア、ウイグル自治区南シナ海、千島、尖閣竹島を見ていれば、世界の真実はやはり弱肉強食であるから国防力を高めるのは当然である」と国民多数は思うようになると、わたしは思う。

 

 ところが、自称「知識人」リベラルたちは、これが理解できないのである。

 自称「知識人」リベラルたちは、「なぜ、私たちの正しい意見が受け入れられないのだろうか」と小首をかしげながら、安倍政権の「あくどい陰謀」を批判し、勤労大衆の「反知性主義」を批判している。

 

 いったい彼らは、何者なのか?

 「私からみると、・・・諸賢は、富裕な家に生まれ大学に学び、社会の中産階級以上の生活しか経験しておられない。つまり、各自の経験が社会観、人生観の根底となっているので、貧しい庶民たちがどんな生活をしているか、かれらの日常がどんな感情で支えられているか、ご存じないばかりでなく知ろうともなさらない」(山本周五郎)人たち。「大学、大学院修士課程、大学院博士課程中退と10年以上の高等遊民生活を経て、やがて学閥、なれ合い、忖度のおかげで助手から教授へと成り上がる、苦労知らずのお坊ちゃん・お嬢ちゃんたち」なのである。

 

 「各自の経験が社会観、人生観の根底となっている」というのは、俗流唯物論(ただものろん)だと言うのかな?

 「デリダって、だれだ?」「レヴィナスって、新種のナスかい?」と聞く人は、知性が無いと言うのかね?

 

 まことに、賢(さか)しらな自称「知識人」リベラルたちの、おしゃべりはペチャクチャと尽きることがなく、騒々しいダンスは終わることがない。

 

 わたしは、これまで生かされたことに感謝し、たとえ現在は孤独でも勇気を持って、「日本を愛する」「日本を守る覚悟のある」人たち、ひとりひとりに会いに行こう!