断章513

「世界の人口は、1分に156人、1日で22万人、1年で8千万人、増えています。

世界中で、1年に6千万人が亡くなり、1億4千万人が産まれます。(世界銀行・国連・米国勢調査局などの統計による推計値)

貧富の拡大、温暖化など問題が山積です。

表土と森が失われ、農地が不足しています。

水と食料も、病院や学校も不足しています。

人の生活が、太陽と地球からの恵みを、超えそうです。

戦争なんかしている場合ではありません!」と、Webサイト・「世界の人口」は言う。

 

 そうだと思う。だが残念なことに、社会に893(やくざ)や半グレ犯罪集団が絶えることはないし、世界は無法の海である。「ならず者国家」は、 傲慢(ごうまん)に振る舞っている。

 ロシアの継戦力は尽きていない。ロシアの国防相は、150万人の動員が可能だとうそぶき、戦争をつづけるカネもある。

 「中国とインドがロシアとの貿易を急拡大させた。2022年に中国は輸出、輸入ともに過去最高を記録した。インドの貿易額は1~11月の累計で前年同期の3.4倍に膨らんだ。ウクライナに侵攻したロシアの戦費調達を事実上支えており、対ロ制裁の抜け穴になっている」(2023/01/21 日本経済新聞)。

 

 ウクライナが反転攻勢に転じるには、大量の戦車が必要である。“攻勢作戦”に転移するための切り札は、「戦闘機と戦車と榴弾砲」である。ジャベリンやスティンガーなど歩兵が携帯するミサイル(軽火器)は“防勢作戦”の花形たり得るが、“攻勢作戦”の主役は重火器だからである。

 最新の報道によれば、「バイデン米政権が主力戦車『エイブラムス』約30両をウクライナに供与する計画の最終調整を行っており、早ければ週内にも発表される可能性があることがわかった。事情に詳しい当局者2人が明らかにした。米国は、少数の戦車回収車も供与するという。回収車は、戦場での戦車の修理や、戦場から戦車を移動させて別の場所で整備や修理を行うために使われる。実際に『エイブラムス』が供与される時期については未定であり、『エイブラムス』を効果的に運用するための訓練には通常、数カ月を要するという」(2023/01/25 CNNニュース)。

 

 ロシアは、すぐさま反応した。

 「アントノフ駐米大使は25日、米国がウクライナに戦車を供与すれば、ロシアに対する『あからさまな挑発』になると述べた。

 アントノフ氏はテレグラムへの投稿で『米国が意図的にわれわれに戦略的敗北をもたらそうとしているのは明らかだ』と指摘。『米国が戦車供与を決めれば、“防衛兵器”を巡る議論でそのような対応を正当化することは間違いなくできなくなる。ロシアに対する一段のあからさまな挑発行為になる』と語った」(2023/01/25 ロイター通信)。

 独立した主権国家に、「あからさまな侵略」をした「ならず者国家」の大使が、「あからさまな挑発」について語るとは!