断章462

 今のところ、“資本主義”より優れた経済システムは、ありません。「私の人生は私が決める」という“欲望”に応えることができるのは、“資本主義”だけ、CAPITALISM,ALONEなのです。

 現在の停滞した日本でも、「ここ20年で創業し、保有株の価値を高めて『株式長者』社長となったのは誰か ―― 。2000年以降に設立した(日本の)上場会社のうち、役員代表者が持つ株式数と株価を掛け合わせて保有額を算出、高い順にランキングした。首位は国内フリマアプリトップのメルカリ山田進太郎社長。1~5位はIT企業が続いた。トップ100社の業種別の内訳は、情報・通信業が47社と約半数を占めるなど、これまで約20年はIT企業が牽引してきたことが鮮明となった。(中略)

 1位は1232億円となったメルカリの山田進太郎社長だ。2013年2月に会社を設立し、上場する前から、国内随一の『ユニコーン(評価額10億ドル超の非上場ベンチャー)』として注目を集めた。2018年、東証マザーズへの上場会見では『これからの時代は、テクノロジーで差別化できないプロダクトは生き残れない』と話した。テクノロジーへの投資を積極的に行うほか、アメリカに進出するなど、グローバル企業を目指している」(2022/09/01 東洋経済オンライン)のです。

 

 また、皇帝ダース・プーチンが開けた地獄の門から今後やってくる世界的な大混乱・大波乱・大変化のなかでも、中近東・中央アジア・南アジア・アフリカの国々の“資本主義”は成長するでしょう。

 なぜなら、「ブルジョワジーは、あらゆる生産用具を急速に開発することによって、またすばらしく便利になった交通手段に頼って、あらゆる国を、最も未開の国までも、文明に引き込む。……ブルジョワジーは、あらゆる国民に、滅亡したくなければブルジョワ的生産様式をとりいれるように強制する」(マルクス)のですから、そのブルジョワ的生産様式をとりいれつつある中近東・中央アジア・南アジア・アフリカの国々が本格的に発展するのは(識字率は急速に向上しています)、これからなのです。

 

 わたしの地頭(goo辞書:大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ)は、良くないです。1を聞いて0.7を知るというレベルです。わたしは低学歴です ―― しかし、商売が順調だった頃には、商売仲間と“オトナの大学”(授業内容は秘密とさせていただきます)によく通いました。

 そんなわたしが、生まれつきの集中力のなさもあって、もたつきながら“資本主義”を考察しております。まさに、『戦いやまず日は暮れず』(佐藤 愛子)なのです。「死んでも命がありますように」と念じつつ進んでおります。