断章419

 日本を豊かな強い国にするためにではなく、もっぱら日本を貶(おとし)めネガティブな“空気”を助長するために、「~国では」を語る“出羽守”たちがいる。彼らの多くは、“空想的平和主義”者でもある。引き合いに出される国の一つ、ロシアに隣接し旧・ソ連から侵略され領土を奪われた過去をもつフィンランドは今?

 

 3月24日付の日テレNEWSに中継があったのでご参考までに。

 「ウクライナへのロシアの軍事侵攻から1か月をむかえました。そして今、ヨーロッパが直面しているのが、<ロシアの脅威にいかに備えるのか?>です。

 首都ヘルシンキの地下鉄の駅。ロシアとの国境からは160km程度しか離れていないということもあり、ロシアからの攻撃を想定して有事の際にはシェルターとして使われる場所です。天井が銀色の鉄板で衝撃に耐えられるように補強されているほか、化学兵器による攻撃も想定して防護扉も備え付けられています。

 ヘルシンキでは地下鉄の駅のほか、いざという時に地下シェルターとして転用されるこんな施設もあります。スイミングプールは、30年前に地下の固い岩盤を数十メートルもくりぬいてつくられたもので、有事の際はプールの水を抜いてシェルターになります。このほか普段は体育館やカフェなどとして使われながら、いざという時には地下シェルターとして使われる場所もあります。

 フィンランドの人たちはウクライナへの侵攻をどう感じているのでしょうか? フィンランドはこれまでNATOには加盟せず、『中立』の立場を維持してきました。しかし状況は大きく変わりつつあります。ヘルシンキ市民へのインタビュー。『こどもの頃から恐れていたことが現実になりました。明日にでもNATOに加盟するべきです』。別のヘルシンキ市民。『国防の話やNATOに入るべきかを以前よりも議論するようになりました』。

 フィンランドではNATO加盟を支持する割合はこれまで2割程度でしたが、ウクライナへの侵攻後は一気に6割を超えました。

 次は自分たちかもしれないという危機感が高まっているということでしょうか?

 そうです。こうした中、射撃や応急処置などの訓練に参加する一般市民が7倍にも急増したということです。23日、取材した16歳の少年は、『ウクライナを見て自分の国を守らなければという気持ちになった』と語っていました」。